天照大御神と須佐之男命③|須佐之男命の悪行の数々。

2019年9月4日

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須佐之男命の悪行

現代語

速須佐之男命は天照大御神に、おっしゃいました。

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ハッハー。私の心に悪意がないからこそ私が生んだ子は女神だったのです。だから、当然、私の勝ちですなーこれは。

速須佐之男命は勝ったことを殊更に主張するかのごとく乱暴を始めました。

天照大御神が耕しておられる田の畔を壊して水路を埋めたり、また、大嘗を召し上がる神聖な祭殿に屎麻理を撒き散らしたりしました。

このような行いに対しても、天照大御神はお咎めにならず、むしろ庇いました

Left Caption
糞に見えるのは、弟が酔って吐き散らしたようなものでしょう。田の畔を壊し溝を埋めたのも、大切な土地をもったいないことだと思って、弟はそんなことをしたのでしょう。

しかし、速須佐之男命の悪態は止まるどころか、更に激しくなっていきます。

 

天照大御神が忌服屋におられて、神に奉納する衣を織らせている時のこと。

速須佐之男命は機屋(はたや)の屋根に穴を開け、こともあろうか、天斑馬(あめのふちこま)の皮を逆さに剥いで、中に落とし入れたのです。

天服織女がこれを見て驚き、梭(ひ)が女陰に刺さって死んでしまいました。

原文

爾速須佐之男命、白于天照大御神「我心淸明、故、我所生子、得手弱女。因此言者、自我勝。」云而、於勝佐備此二字以音、離天照大御神之營田之阿此阿字以音、埋其溝、亦其於聞看大嘗之殿、屎麻理此二字以音散。故、雖然爲、天照大御神者、登賀米受而告「如屎、醉而吐散登許曾此三字以音、我那勢之命爲如此。又離田之阿・埋溝者、地矣阿多良斯登許曾自阿以下七字以音、我那勢之命爲如此。」登此一字以音詔雖直、猶其惡態不止而轉。天照大御神、坐忌服屋而、令織神御衣之時、穿其服屋之頂、逆剥天斑馬剥而、所墮入時、天服織女見驚而、於梭衝陰上而死。訓陰上云富登。

簡単な解説

勝佐備

「勝ったことを殊更に主張するかの如く」としました。

「勝さび」は「勝さぶ」で、この「さぶ」は「それらしい状態になることを示す接尾辞」ですので、「さも勝ったかのように振舞う」というような意味と捉えました。

ですから、須佐之男命は誓約の結果を、自分にいいように解釈したことを認識していたんですね。

これも罪の一つです。

大嘗

毎年、各地の収穫したての初物は天皇に献上され、天皇がそれを食べることで国の統治権を再確認する儀式を大嘗祭と呼んでいました。

あるころから、即位して初めての新嘗祭のことを特別に大嘗祭と呼ぶようになりましたが、、、

ですから、須佐之男命は、神様に供物をささげる場所、そして天照大御神が神とともにそれを食す神聖な場所に、ウンコさんをまき散らしたということです。

咎めずに庇う

悪いことを良いように言替えて、行いを正そうとしたのでしょう。

古来より日本には「言霊」という考え方があります。「言ったようになる。」というやつです。

前向きな発言をしていると、物事はいいように展開していくものです。

忌服屋

神様に捧げる、神聖な衣服を織る機織場のことです。

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