葦原中国平定– category –
葦原中国平定は「大国主の国譲り神話」として知られていて、高天原を統治する天津神が葦原中国を統治する国津神から葦原中国を譲り受ける神話です。
譲り受けるとされていますが、神話を読み進めると、その実は武力闘争を伴う侵略であったことが伺えます。
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古事記|葦原中國平定①|派遣された神々
【天菩比神の派遣】 現代語 天照大御神は 豊葦原の水穂国は、我が御子の正勝吾勝勝速日天忍穂耳命(アメノオシホミミの命)が治めるべき国です と仰せられ、天忍穂耳命を天降らせました。 ですが、天忍穂耳命は天浮橋に立って、地上を見て言いました。 豊... -
古事記|葦原中國平定②|天若日子の死
【殺された雉の鳴女】 現代語 天若日子がなかなか戻ってこないので、天照大御神と高御産巣日神は、また神々に問います。 天若日子も長い間帰ってこないぞよ。どうして帰ってこないのだ。 どの神を遣わして天若日子が帰ってこない理由を尋ねさせたらよいか... -
古事記|葦原中國平定③|阿遲志貴高日子根神の登場
【天若日子の葬儀】 現代語 天若日子の妻の下照比売命の泣く声が、風に乗って天上にまで届きました。 天上の天若日子の父の天津国玉神(アマツクニタマのかみ)やその妻子がこれを聞いて、葦原中国に降りてきて悲しみました。 その地に喪屋を作り、河鴈(... -
古事記|葦原中国平定④|建御雷之男神の派遣
【建御雷之男の派遣】 現代語 天照大御神が 今度は、どの神を遣わせば良いか?どうじゃ?思金よ。 とお尋ねになると、思金神や神々は、 天安河の河上の天石屋(あめのいはや)にいる伊都之尾羽張神(イツノヲハバリの神)を遣わしましょう。 もしこの神で... -
古事記|葦原中國平定⑤|出雲大社の創建
【出雲大社の創建】 現代語 建御雷神之男が戻ってきて、大国主神に お前の子の八重言代主神と建御名方神の二神は天神の御子の命に背かない、とのことである。貴殿はどうだ? と尋ねると、大国主神は答えました。 我が子の答えと私の答えは違いません。この...
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