天照大神と素戔嗚尊– category –
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第六段 本文①|伊弉諾尊の幽宮、素戔嗚尊の天上詣
【伊弉諾尊、隠居する】 そこで、素戔嗚尊は 「父上のご命令の通り、根国(ねのくに)に参ります。でもその前に、暫くの間高天原に出向き姉上にお会いしてから、永久に退きたいと思います」 と申し上げて伊弉諾尊の許しを得て、天に参上することとなりまし... -
第六段 本文②|天照大神と素戔嗚尊との誓約
【】 素戔嗚尊は、 「私は初めから悪意など持っていません。ただ父母の厳しい命により、永遠に根国に行こうと思っています。しかし、姉上に会わずして、去り行くことなどできましょうや。雲や霧を踏み越え、遠くやって来ました次第です。姉上がこのように... -
第六段 一書(1)|宗像三女神の降臨
【第六段一書(1)】 ある書では、このように伝えられています。 日神は、そもそも素戔嗚尊が勇猛で暴虐であることを知っておられました。その素戔嗚尊が上って来るに至り、すぐに、 「弟がやってきた理由は善い心からではく、きっと我が高天原を奪おうと... -
第六段 一書(2)(3)|宇佐に降りた三女神
【】 ある書では、このように伝えられています。 素戔嗚尊が天に昇ろうとされた時に、一柱の神がいました。名を羽明玉(はあかるたま)といいます。この神が素戔嗚尊をお迎えして、瑞八坂瓊之曲玉(みつのやさかにのまがたま)を献上しました。 そこで、素... -
第七段 本文|岩戸隠れ
【素戔嗚尊の悪行】 その後の素戔嗚尊の行いは、たいへん非情で手が付けられませんでした。 例えば、、、 天照大神は天狹田と長田を御田としておられましたが、素戔嗚尊は、春に蒔いた種の上に重ねて種を蒔いたり、その畔を壊したり、秋には、天斑駒を御田... -
第七段 一書(1)(2)|紀伊国の日前神と伊勢の大神
【第七段一書(1)】 ある書では、このように伝えられています。 誓約の後のこと。 稚日女尊(わかひるめのみこと)が斎服殿(いみはたどの)におられ、神の衣服を織っておられました。 素戔嗚尊がそれを見て、斑駒(ふちこま)を逆剥にして御殿の中に投... -
第七段 一書(3)①|岩戸隠れと誓約(異伝)
【素戔嗚尊の悪行】 ある書では、このように伝えられています。 それから、、、 日神の営む田は三か所ありました。これを、天安田(あめのやすた)、天平田(あめのひらた)、天邑并田(あめのむらあはせた)といいます。 これらは、みな良い田で、長雨や... -
第七段 一書(3)②|素戔嗚尊の再来と誓約
【素戔嗚尊の再来と誓約】 その後、素戔嗚尊は 「神々は私を追放した。いよいよ永久に去るときがきたようだ。しかし、姉上に会わずして、勝手に一人で去ることなどできようか」 とおっしゃり、天や国に嵐を巻き起こしながら、天に戻って行きました。 これ... -
第八弾 本文|八岐大蛇退治
【奇稲田姫】 素戔嗚尊は高天原から出雲国の斐伊川(ひいのかは)の上流に降り着かれました。 すると、川上で泣き叫ぶ声が聞こえたので、その声のする方に行くと、老翁と老婆が、一人の童女を間に置いて撫でながら泣き叫んでいるではありませんか。 それを... -
第八段 一書(1)~(3)|八岐大蛇退治(異伝)
【第八段一書(1)】 ある書では、このように伝えられています。 素戔嗚尊は天から出雲の斐伊川の上流に降り着かれました。そこで稲田宮主(いなだのみやぬし)の簀狹之八箇耳(すさのやつみみ)の娘の稲田姫をご覧になり、娶って生んだ子を清湯山主(す...
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