伊弉諾尊と伊弉冉尊– category –
-
第四段 本文①|おのごろ嶋と初めての交ぐわい
【おのごろ嶋】 伊弉諾尊(いざなきのみこと)と伊弉冉尊(いざなみのみこと)とが、天浮橋(あめのうきはし)の上にお立ちになり、二人で相談されておっしゃいました。 「この下には、なぜ国はないのだ?」 そこで、玉のついた矛「天之瓊矛(あめのぬぼこ... -
第四段 本文②|国生み 大八嶋の誕生
【大八嶋誕生】 子をお生みになられるにおよんで、 先ず最初に、淡路洲(あはじのしま)が胞として生まれました。 しかし、それは不快なものでしたので、淡路洲と名付けました。 そしてようやく大日本豐秋津洲(おほやまと とよあきづしま)が生まれまし... -
第四段 一書(1)|おのごろ嶋と初めての交ぐわい(異伝)
【第四段一書 その1】 ある書では、このように伝えられています。 おのごろ嶋 天神(あまつかみ)が伊弉諾尊と伊弉冉尊に 「豐葦原千五百秋瑞穂之地(とよあしはら の ちいほあき の みつほ の くに)があるので、あなた方が行って治めなさい」 とおっし... -
第四段 一書(2)~(10)|エロティックな内容多し!
【第四段一書 その2】 ある書では、このように伝えられています。 伊弉諾尊と伊弉冉尊との二神は、天霧(あめのさぎり)の中にお立ちになり、 「国が欲しい!」 とおっしゃて、天瓊矛を刺し入れて探すと、磤馭慮嶋(おのごろしま)を見つけました。 矛を... -
第五段 本文|海山川木草の次は、天下統治の子を生もう!
【第五段 本文】 次に海をお生みになられました。 次に川をお生みになられました。 次に山をお生みになられました。 次に木の祖の句句廼馳(くくのち)をお生みになられました。 次に草の祖の草野姫(かやのひめ)をお生みになられました。亦の名を野槌(... -
第五段 一書(1)(2)|伊弉冉の死
【第五段 一書(1)】 ある書では、このように伝えられています。 伊弉諾尊が 「天下を治める立派な子を生もうと思う」 とおっしゃられて、左手に白銅鏡(ますみのかがみ)を取られた時に生まれた神を大日孁尊とおっしゃいます。 右手に白銅鏡を取られた... -
第五段 一書(3)~(5)|天吉葛・金山彦・花窟神社
【第五段 一書(3)】 ある書では、このように伝えられています。 伊弉冉尊は火産靈(ほむすひ)をお生みになられました時に、その子の為に焼かれて神退(かむさり)なられました。または神避(かむさる)といいます。 神退される時に、水神の罔象女(み... -
第五段 一書(6)-①|神生みと火の神
【万物に宿る神々】 ある書では、このように伝えられています。 伊弉諾尊と伊弉冉尊とが大八洲国(おほやしまのくに)をお生みになられました。 そこで、伊弉諾尊がおっしゃいました。 「我々が生んだ国は、ただただ朝霧立ちこめているだけのようだ。」 そ... -
第五段 一書(6)-②|黄泉の国
【黄泉国】 その後、伊弉諾尊は伊弉冉尊を追って黄泉(よもつ)に行かれ、共に語られました。 すると伊弉冉尊は、 「愛しい我が夫の尊よ。どうしてもっと早く来てくれなかったのですか。私はすでに黄泉の国の釜の食べ物を食べてしまいましたよ。私は今から... -
第五弾 一書(6)-③|禊祓と三神による分割統治
【伊弉諾尊の禊祓】 伊弉諾尊は黄泉の国から逃げ戻られました。 そして、伊弉冉尊を追いかけて黄泉の国に行かれたことを後悔され、 「私は、とんでもなく汚れ穢れた処に行ってしまった。この身の汚れ穢れを濯ぎ落とそう。」 とおっしゃって、筑紫の日向の...
12