古事記|伊邪那岐と伊邪那美③|神生み。森羅万象に宿る神々の誕生。

スポンサーリンク
目次

家宅六神の誕生

国を生いえみ終わった伊邪那岐命と伊邪那美命は、次に神を生むことにしました。

まず始めに生んだ神のお名前は、

  • 大事忍男神(オホコトオシヲの神)

といいます。

次に、家に関係する神々※をお生みになりました。その名は、

  • 石土豐古神(イハツチビコの神)
  • 石巣比賣神(イハツヒメの神)
  • 大戸日別神(オホヒトワケの神)
  • 天之吹男神(アメノフキヲの神)
  • 大屋毗古神(オホヤビコの神)
  • 風木津別之忍男神(カザモツワケノオシヲの神)

といいます。

海と港(河口)の神の誕生

次に海(うなはら)の神、その名も

をお生みになり、

次に水戸(みなと)の神、その名も

  • 速秋津日子神(ハヤアキツヒコの神)
  • その妹の速秋津比賣神※(ハヤアキツヒメの神)

を、お生みになられました。

このように、伊邪那岐命と伊邪那美命とで、大事忍男神から秋津比賣神まで、合わせて十柱の神をお生みになりました。

港の神が生んだ神

この生まれ出た速秋津日子神と速秋津比賣神の二人が、河と海とをそれぞれ分けてお生みになられた神の名は、

  • 沫那藝神(アワナギの神)、沫那美神(アワナミの神)、
  • 頰那藝神(ツラナギの神)、頰那美神(ツラナミの神)、
  • 天之水分神(アメノミクマリの神)、國之水分神(クニノミクマリの神)、
  • 天之久比奢母智神(アメノクヒザモチの神)、國之久比著母智神(くクニノクヒザモチの神)

といいます。

速秋津日子神と速秋津比賣神の二人で、沫那藝神より國之久比奢母智神まで、合わせて八柱の神をお生みになりました。

風、木、山、野の神

さて、伊邪那岐命と伊邪那美命の二人は引き続き神をお生みになります。

  • 風の神、名は志那都比古神(シナツヒコの神)をお生みになり、
  • 次に木の神、名は久久能智神(ククノチの神)をお生みになり、
  • 次に山の神、名は大山津見神(オホヤマツミの神)をお生みになり、
  • 次に野の神、名は鹿屋野比賣神(カヤノヒメの神)をお生みになられました。

このカヤノヒメは、亦の名を野椎神(ノヅチの神)といいます。

志那都比古神より野椎神まで、合わせて四柱の神をお生みになりました。

山と野の神が生んだ神々

この生まれ出た大山津見神と野椎神の二人が、山と野とに分けてお生みになられた神の名は、

  • 天之狹土神(アメノサヅチの神)、國之狹土神(クニノサヅチの神)、
  • 天之狹霧神(アメノサギリの神)、國之狹霧神(クニノサギリの神)、
  • 天之闇戸神(アメノクラトの神)、國之闇戸神(クニノクラトの神)、
  • 大戸惑子神(オホマトヒコの神)、大戸惑女神(オホマトヒメの神)

といいます。

大山津見神と野椎神の二人で、天之狹土神より大戸惑女神まで、合わせて八柱の神をお生みになりました。

スポンサーリンク

ひとことメモ

家宅六神

神生みの始めに生まれた大事忍男神(オホコトオシヲの神)は、国生みという大事を成し遂げたことを象徴する神と解釈されるのが一般的なようです。

その次の6柱の神々は「家宅六神」と呼ばれる、家を構成する部位に宿る神とされています。

  • 石土豐古神(イハツチビコの神)・・・土を司る神
  • 石巣比賣神(イハツヒメの神)・・・砂を司る神
  • 大戸日別神(オホヒトワケの神)・・・門の神
  • 天之吹男神(アメノフキヲの神)・・・屋根を葺く神・屋上の神
  • 大屋毗古神(オホヤビコの神)・・・葺きあがった屋根の神
  • 風木津別之忍男神(カザモツワケノオシヲの神)・・・風から家を守る神

といわれています。

海の神と河口の神

大綿津見神(海神)は、海幸彦山幸彦神話で大活躍しますので覚えておいてください。

速秋津比賣神は、大祓詞にも登場します。
川上で瀬織津比売が罪や穢れを海に流し、海で速秋津比賣神(速開津比売)が呑み込んでくれるという役回りです。

ですので、港の守護神や、祓いの神として祀られることが多いです。

水に係る神

生まれたばかりの河口(港)の神が生んだ神々は、

沫那藝神沫那美神・・・泡の神
頰那藝神頰那美神・・・水面の神
水分神・・・用水の神
比奢母智神・・・水を汲む瓢箪の神

人間生活に欠かせない生活用水を司る男女の神ですね。

特に水分神は、神社に祀られることの多い神です。

風・木・山・野の神

志那都比古神は、伊勢の内宮別宮「風日祈宮」や外宮別宮「風宮」、大和の龍田大社などに祀られています。元寇で敵を追い返したという「神風」は、「風日祈宮」の神が吹かせたとのことです。

久久能智神は、木の神。「クク」を茎とする説と、木々とする説があるようです。「チ」は精霊とか霊力を持つものの尊称だそうですよ。

大山津見神は、日本中の山を統括する神です。ちなみに、霊峰富士は娘の木花咲耶比売命に任せています。天孫降臨神話で活躍しますので、覚えておいて下さい。

鹿屋野比賣神は、草の神です。名前の通り「萱」を神格化したものと思われます。「萱」は、油分を含むので水をはじきます。そして軽い。屋根の材料として便利な植物です。

山の神と野の神が生んだ神々は?

この4組8柱の神は、なかなか難しいです。

一般的には、

  • 狹土神・・・土の神、
  • 狹霧神・・・霧の神、
  • 闇戸神・・・暗い谷の入口の神
  • 大戸惑・・・窪地の神

とされます。

農耕に関係がありそうですね。

でもちょっと陰気な雰囲気を感じます。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次
閉じる