大国主神⑥|大国主神の系譜

2019年9月4日

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大国主の系譜

現代語

大国主神が胸形奥津宮におられる神の多紀理比賣命(タギリビメの命)を娶って生んだ子は、

  • 兄が阿遲鉏高日子根神(アヂスキタカヒコネの神)
  • 妹の高比賣命(タカヒメの命)です。

亦の名を下光比賣命(シモテルヒメの命)といいます。

ちなみに、阿遅鋤高日子根神は、今は迦毛大御神(カモの大御神)といわれています。

また、大国主神神が神屋楯比賣命(カムヤタテヒメの命)を娶って生んだ子は、

  • 事代主神(コトシロヌシの神)

といいます。

また、大国主神神が八嶋牟遲能神(ヤシマムヂの神)の娘の鳥耳神(トリミミの神)を娶って生んだ子は、

  • 鳥鳴海神(トリナルミの神)

です。

そして、この神が日名照額田比道男伊許知邇神(ヒナテリヌカタビチヲイコチニの神)を娶って生んだ子は、

  • 国忍富神(クニオシトミの神)。

さらに、この神が葦那陀迦神(アシナダカの神)、またの名は八河江比賣(ヤカハエヒメ)を娶って生んだ子は、

  • 速甕之多氣佐波夜遲奴美神(ハヤミカノタケサハヤヂヌミの神)

といいます。

そして、この神が天之甕主神(アメノミカヌシの神)の娘の前玉比賣(サキタマヒメ)を娶って生んだ子は、

  • 甕主日子神(ミカヌシヒコの神)

この神が淤加美神(オカミの神)の娘の比那良志比賣此神(ヒナラシビメ)を娶って生んだ子は、

  • 多比理岐志麻流美神(タヒリキシマルミの神)。

そして、この神が比比羅木之其花麻豆美神木(ヒヒラキノソノハナマヅミの神)の娘の活玉前玉比賣神(イクタマサキタマヒメの神)を娶って生んだ子は、

  • 美呂浪神(ミロナミの神)。

この神が敷山主神(シキヤマヌシの神)の娘の靑沼馬沼押比賣(アヲヌマウマヌマオシヒメ)を娶って生んだ子は、

  • 布忍富鳥鳴海神(ヌノオシトミトリナルミの神)。

この神が若盡女神(ワカツクシメの神)を娶って生んだ子は、

  • 天日腹大科度美神(アメノヒハラオホシナドミの神)。

この神が天狹霧神(アメノサギリの神)の娘の遠津待根神(トホツマチネの神)を娶って生んだ子は、

  • 遠津山岬多良斯神(トホツヤマサキタラシの神)です。

以上の八嶋士奴美神(ヤジマジヌミの神)より遠津山岬帯神(トホツヤマサキタラシの神)までを十七世神(とをあまりななよの神)といいます。

原文

故、此大國主神、娶坐胸形奧津宮神・多紀理毘賣命、生子、阿遲二字以音鉏高日子根神、次妹高比賣命、亦名・下光比賣命、此之阿遲鉏高日子根神者、今謂迦毛大御神者也。大國主神、亦娶神屋楯比賣命、生子、事代主神。亦娶八嶋牟遲能神自牟下三字以音之女・鳥耳神、生子、鳥鳴海神。訓鳴云那留。此神、娶日名照額田毘道男伊許知邇神田下毘、又自伊下至邇、皆以音生子、國忍富神。此神、娶葦那陀迦神自那下三字以音亦名・八河江比賣、生子、速甕之多氣佐波夜遲奴美神。自多下八字以音。此神、娶天之甕主神之女・前玉比賣、生子、甕主日子神。此神、娶淤加美神之女・比那良志毘賣此神名以音生子、多比理岐志麻流美神。此神名以音。此神、娶比比羅木之其花麻豆美神木上三字、花下三字、以音之女・活玉前玉比賣神、生子、美呂浪神。美呂二字以音。此神、娶敷山主神之女・青沼馬沼押比賣、生子、布忍富鳥鳴海神。此神、娶若盡女神、生子、天日腹大科度美神。度美二字以音。此神、娶天狹霧神之女・遠津待根神、生子、遠津山岬多良斯神。

右件自八嶋士奴美神以下、遠津山岬帶神以前、稱十七世神。

簡単な解説

これまでの神話で、大国主神の妻として、須世理比売命、八上比売、沼河比売神の三人が登場しましたが、この系譜により、他にも妻がいたことが明らかになります。

多紀理比賣命、神屋楯比賣命、鳥耳神。九州から鳥取にかけて平定した時の妻でしょう。

出雲国風土記にも、他の妻が登場します。

綾戸日女命、真玉著玉之邑日女命、八野若日女命。おそらく出雲地方を平定していく過程で妻としたのではないでしょうか。八十神の娘たちかも。

他にもたくさん居たに違いありません。そりゃ須世理比売命は寂しかったでしょう。

迦毛大御神

但し書きのように、「阿遅鋤高日子根神は、今は迦毛大御神(カモの大御神)といわれています。」と記されています。

大御神という称号は、天照大御神の他には、伊邪那岐大御神と、この迦毛大御神しかいません。

何故、大国主神の御子、すなわち国津神である阿遅鋤高日子根神を大御神と讃えるのでしょうか。

謎です。

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