第四段 本文②|国生み 大八嶋の誕生

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大八嶋誕生

子をお生みになられるにおよんで、

先ず最初に、淡路洲(あはじのしま)がとして生まれました。
しかし、それは不快なものでしたので、淡路洲と名付けました。

そしてようやく大日本豐秋津洲(おほやまと とよあきづしま)が生まれました。

次に伊予二名洲(いよのふたなのしま)をお生みになられ、

次に筑紫洲(つくしのしま)をお生みになられ、

次に億岐洲(おきのしま)と佐度洲(さどのしま)の双子をお生みになられました。
世の人に双子が生まれることがあるのは、このためです。

次に越洲(こしのしま)をお生みになられ、

次に大洲(おほしま)をお生みになられ、

次に吉備子洲(きびのこしま)をお生みになられました。

このように八つの嶋が生まれたので、大八洲國(おほやしまのくに)と呼ぶのです。

対馬嶋(つしま)・壱岐嶋(いきのしま)とあちこちの小嶋(をしま)は、みな潮の沫(あわ)が固まってできたものである。または、水の沫が固まってできたとも。

原文

及至産時、先以淡路洲爲胞、意所不快、故名之曰淡路洲。廼生大日本日本、此云耶麻騰。下皆效此豐秋津洲。次生伊豫二名洲。次生筑紫洲。次雙生億岐洲與佐度洲、世人或有雙生者象此也。次生越洲。次生大洲。次生吉備子洲。由是、始起大八洲國之號焉、卽對馬嶋壹岐嶋及處處小嶋、皆是潮沫凝成者矣、亦曰水沫凝而成也。

簡単な解説

淡路洲(あはじのしま)

初めに生まれたのが「あはじのしま」。胞(えな)として生まれたということは胎盤だったということでしょう。

だから「不快なもの」。そこで「吾恥の嶋」(あはじのしま)と名付けたということのようです。

ほんまかいな?と思いますが。

廼生

「廼」を「ようやく」と訳しました。中国語では「ようやく」「やっとこさ」という意味を持つようです。

胎盤が先に出てきて、おそらくは胎盤に繋がって、ようやく「大日本豐秋津洲」=「本州」が生まれたのでしょう。

「廼」を使って、やっとこさ、待ちに待った、本格的な国が生まれたという感覚を表現したものと推察します。

  • 大日本豐秋津洲・・・本州です。
  • 伊予二名洲・・・四国です。
  • 筑紫洲・・・九州です。
  • 億岐洲(おきのしま)・・・隠岐の島でしょう。
  • 佐度洲・・・佐渡島でしょう。
  • 越洲・・・北陸のことを指すのでしょうが、何故に島?
  • 大洲・・・周防大島。屋代島です。
  • 吉備子洲・・・岡山県の児嶋半島です。昔は島でした。

越洲

となると、この越洲に違和感を感じますよね。本州の中にありながら越洲。まるで別の島として存在していたかのようです、

もしかして、古代では北陸は本州とつながってなかった?

いえ、これは、北陸地方は大和朝廷から見た時、非常に独立性の高い地方だったということのようです。

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