天地開闢①|別天津神(ことあまつかみ)

2019年11月15日

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別天津神

現代語

遠い遠い、真っ暗な大昔のことです。

この世界の一番始めに、天で御出現になった神様は、お名前を天之御中主神(アメノミナカヌシの神)といいました。

続いて御出現なさった神様は、

  • 高御産巣日神(タカミムスビの神)
  • 神産巣日神(カムムスビの神)

とおっしゃいます。

この御三方は、すべての物をお創りになる素になる神様で、御三方とも独り神で、すぐに姿を隠されました。

 

それからどれぐらい経ったのでしょうか。

やがて塊のようなものができ始めました。でも、まだまだ水に浮かぶ脂のようで、クラゲのようにフワフワと漂っています。

そんなとき、その脂のようなものの中から、葦が芽吹くように勢いのある物から、神様が現れました。

その神様のお名前は、

  • 宇摩志阿斯詞備比古遲神(ウマシアシカビヒコヂの神)
  • 次に天之常立神(アメノトコタチの神)

といいます。

この方々も皆様お独りで御出現され、すぐに姿を御隠しになられ、その後も姿をお見せになることはありませんでした。

以上の五柱の神様は、特別な神様で、別天神(ことあまつかみ)と呼びます。

原文

天地初發之時、於高天原成神名、天之御中主神訓高下天、云阿麻。下效此、次高御產巢日神、次神產巢日神。此三柱神者、並獨神成坐而、隱身也。

次、國稚如浮脂而久羅下那州多陀用幣流之時流字以上十字以音、如葦牙、因萌騰之物而成神名、宇摩志阿斯訶備比古遲神此神名以音、次天之常立神。訓常云登許、訓立云多知。此二柱神亦、獨神成坐而、隱身也。

上件五柱神者、別天神。

簡単な解説

造化の三神

別天津神の中でも、最初に現れた天之御中主神、高御産巣日神、神産巣日神の三柱の神々を「造化三神」と呼びます。

最初の天之御中主神は、中央アジアから朝鮮半島経由で日本に渡来してきた民族が信仰してきた神ではないかという説があります。

神宮外宮の多賀宮の祭神は、実は天之御中主神で、実は実はユダヤの最高神「ヤハウェ」であるというようなことも言われています。

2番目、3番目の、高御産巣日神と神産巣日神は、もともと一つの「ムスヒの神」だったものを、陰陽に分けたという説もあります。ムスとは「発生すること」でヒは「霊」。

独神(性別なし)ですぐに隠れたとされていながら、その後もちょいちょい登場します。

登場の仕方は、高御産巣日神が切れ者の参謀神産巣日神は優しいお母さんという感じ。まさに、男女に分けられているイメージですね。

 

4番目の宇摩志阿斯詞備比古遲神は、東南アジアの農耕民族が信仰した神ではないかとする説があります。河口の湿地帯で生い茂る生命力の強い葦を神格化したものです。

5番目の天之常立神は、東南アジアの海洋民族が信仰した神といわれています。

このように、日本にやってきた各民族の信仰する神を特別扱いの五柱の神として現れさせて、調和を図ったのかもしれませんね。

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